ぺんぎんぺんぎん君
基本的にのんびりマイペースで気分屋。
ライオンライオンさん
しっかり者の年長者。
オシ郎オシ郎
ナルシストだが世話焼き。小さい頃のぺんぎんを知っている幼馴染み。

 

ぺんぎん(以下:)
 「はぁ~…。ひまだなぁ~何か面白いことないかな~」

ライオン(以下:ラ)
 「やぁぺんぎん君、暇そうだね…」

ぺ「あ~、らいおんさんこんにちは~。
  今日もタテガミ暑そうだねぇ~。刈ってもいーいー?」

ラ「ダメに決まってるよ!!!
  俺は忘れないからね…うっかり昼寝してる時にキミに刈られたこと……!!」

ぺ「だって~見ててすごーく暑そうだったんだも~ん。
  ごめんね~らいおんさんのアイデンティティーを2度もうばっちゃうところだったよ~」

ラ「サラッと怖いこと言った自覚あるのかな…この子は」

オシ郎(以下:オ)
 「そこが、ぺんぎんの怖い所さ。違和感を覚えた頃にはもう遅い……。
  そしてお待たせしたね、クリームソーダだよ。緑が鮮やかできれいだろう。実は中に星形のゼリーをいれたんだ」

クリームソーダ

ラ「やぁオシ郎」

ぺ「おしろーありがと~。とってもキレイだね~、色!」

オ「これが女の子たちになかなか受けがよくてね。お子様なぺんぎんにも喜んでもらえて何よりだよ」

ラ「いやいや。これはぺんぎん君じゃなくてもキレイだって思うよ」

オ「そうかい? ライオンに言われると自信がつくな。これは夏の看板商品だからね」

ぺ「え~? ボクの時の反応と全然違うねー?」

オ「仕方ないだろう。君はお子様な反応が多いし主観だからあてにできないんだよ」

ぺ「ちぇ~」

ラ「ははっ、いいね…いつもはペース崩す方のぺんぎん君がペース崩されてる」

ぺ「ボクは何も楽しくないよ~らいおんくんー」

オ「ライオン…キミ、暑さで参ってるんじゃないかな? 君もクリームソーダ飲まないかい?」

ラ「あー、じゃあお願いしようかな…。さっきも、ぺんぎん君にタテガミ刈られそうになったし…暑いんだろうね」

ぺ「やるつもりなかったんだから蒸し返さないでよ~」

オ「いや、それ本気でやる気だったら引く」

ぺ「マジレスだよ~。普段のキザったらしさゼロー」

オ「フゥ……全く、調子が狂うな。クリームソーダ用意してくるよ。クッキー食べるかい?」

ぺ「お願いしまーす。オシ郎の作ったクッキー、ボク好き~」

ラ「じゃあ俺ももらおうかな」

オ「オッケー。ふたりとも、待っていたまえ」

ぺ「なんのクッキーかな~? 魚の形してたらうれしいなあ~」

ラ「魚の形をしていても味はしないよ?」

ぺ「わかってるよ~。でも、その方がボクはおいしそうに見えるんだ~」

ラ「形って重要なんだね」

ぺ「うん、ボクはそう思うよ~。らいおんさんは、好きな形とかってないの~?」

ラ「別にないなぁ~。あ、肉のにおいがしたら嬉しいかもしれない」

ぺ「ええー? お肉のにおいのクッキーなんて絶対ヤダ~!」

ラ「冗談だよ…はははっ」

ぺ「今日のらいおんさんは暑さでおかしくなってるよー。ボケられてもムリだから~」

オ「何の説明だい? ハイ、ライオン…お待たせ」

ラ「いただきます」

ぺ「はやいね」

オ「なんだか困ってる声が聞こえた気がしてね…」

ラ「おいしいね、本当に! こんなことならぺんぎん君と一緒に注文しておけばよかった…!」

ぺ「うっかりだよね~暑さってこわいな~」

オ「そうだね。キミも気をつけるんだよ」

ぺ「わかってる~。……あ~! 魚の形だ~!」

オ「君好きだったろう? 味は魚じゃないけど、この形が好きだって言ってたことを思い出してね」

ぺ「ありがと~おしろー」


くじら
 「クリームソーダ、私も飲みたくなってしまいましたよ。
  ぺんぎん君はとてもおいしそうにするから、あんなことは言ってるけどオシ郎も作り甲斐があるんでしょうね」

くじら くじらさん
いつもみんなのことを見守っている懐の大きいヒト。


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